本紙東京版の低品質紙面(高品質紙面はタブレット専用かつ有料)を見れば分かる通り、全体の1/3は広告で占められている。
あの日刊紙全体を無料で提供できるのは、その広告スペースの広さと紙、印刷、輸送コストが全て0である事の恩恵によるものであって、新聞社の好意によるものでは無い。
それで商売が成立しているからである。
とは言え、確かに日刊紙の紙面そのものを契約読者ではない人間に見せるという経営判断は、産経以外の新聞社には見られない。
しかし一方で、同じ系列のスポーツ新聞が他社と同じく有料課金制である以上、決して無料提供は好意などでは無い事は火を見るよりも明らかである。
一面だけとは言え無料で読めるので、流石に星一つという評価には出来ないが、しかし本紙紙面で出来ている事をこっちで出来ないと言うのは、スポーツ新聞が全体の売り上げの足を引っ張っていると認めるのと同義であり、新聞屋としてどうなのかとも思う。
それと、新聞だから有料で当然だと言う意見は、一見尤もそうに見えるが、それでも無料で提供する事が出来ているのは何故なのかという視点が欠落している。
それこそ、産経が非常に良心的だから新聞紙面を無料で見せてくれている、と「産経新聞或いはサンケイグループを信仰」しているか、オンライン広告と言うものの仕組みに無知な人間の意見である。
Folth about サンケイスポーツ, v1.0.2